新型ロケット「H-3」開発期間延長、2020年に「H-3X」打ち上げへ

この記事はエイプリルフールのネタです。

JAXAが開発中の新型基幹ロケット想像図 (C) JAXA

JAXAが開発中の新型基幹ロケット想像図 (C) JAXA

政府は、新型ロケット「H-3」の基本設計を固めた。全段同時開発によるリスクと開発リソースの不足を緩和するため、当初目標の2020年には暫定型のH-3Xを打ち上げ、完成型のH-3打ち上げは2024年になる。2014年度で基本設計を確定し、2015年度から詳細設計と試作に入る計画だったが、完成時期を遅らせることで確実性を高める。

H-3開発は、1段と2段の両方のエンジンが全くの新規開発になっているため、技術者や試験設備などが不足し、開発中にトラブルが起きると余裕がないことが指摘されていた。そこで、事前の研究が進んでいた1段用エンジンの開発に液体ロケット開発リソースを集約。固体燃料ブースター開発は予定通りに進め、第1段を先行して開発することにした。

一方、第2段は既存のものをほぼそのまま使用、電子機器を第1段に合わせて改修して組み合わせた暫定型の「H-3X」ロケットを開発し、2020年度に打ち上げることとなった。本来の2段用エンジンは、1段用エンジンの開発が一段落する2018年度から開発を本格化。2024年に第2段を置き換えた完成型の「H-3」を打ち上げる。

H-3Xは第2段が完成形より小さいため、ブースターの数が同じ構成の完成型H-3に比べて、打ち上げ能力は一回り小さくなる。また同じ大きさの衛星を打ち上げる場合の費用は、完成型H-3より若干割高となる。